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子育てコラム

本物に触れる大切さ

2024-01-10
先日、電車好きの男の子が鉄道博物館へ行ったあと、「蒸気機関車が『ぼわーっ!』ってなって」と何度も何度も興奮した様子で話してくれました。子どもの頃初めて見た大きなゾウやキリンは絵本で見るより鮮明に印象に残っているものだと思います。

ナーサリーの保育室には、虫、動物、魚、鉄道などの図鑑があります。こんな小さな子に図鑑?と思ってしまいますが、字も読めない子がページをめくって一心に見入る姿があります。かわいい絵でもない実写の、時にはグロテスクなハチやアリのページが好きな子もいます。見ている間に想像したり考えたり頭をフル回転させているのでしょうね。そんな姿を見ると「本物を見せてあげたいなぁ」と思ってしまいます。

冬などは滅多に降らない雪が降るとその冷たさを感じて欲しい!と少しだけ園庭に出たりします。「きゃー冷たい」「溶けちゃった」と本物に触れたからこその反応があり、こちらとしては『寒い中出て良かったな』とニヤニヤしてしまうことも。

子どもの着眼点はそれぞれ。
我が子の琴線に触れる本物を見つけてあげられたらより親子の共通の経験が増えていくことと思います。

年の瀬となりました

2023-12-27
先日ナーサリーで子どもの経験としてお餅つきをしました。

蒸しあがったもち米を初めて見た子も多かったようです。小さなウサギの餅つきよような杵と臼を使って一人ずつ「ペッタン!ペッタン!!」と楽しみました。

昔はどこかしこで、年末になると『お餅つき』があり寒い中の風物詩のようなものでしたが、最近はコロナ禍だったこともあり、なかなかお目にかからなくなりましたよね。0歳1歳2歳という年齢的なこともありますが実際のお餅つきを見たことがない子がほとんどだったのではなかったかと思います。

少しづつ“昔ながら”が薄れて来ていますが、それでもお正月にはお雑煮を食べ、お年玉があり、普段顔を合わせない親戚が集まったりしますよね。おせち料理も手軽に買う方が増えていますが、それでもその風習が残っているからだと思います。おせち料理の中には色々な意味があり健康や成長を祈る気持ちが込められています。

我が子の健康や成長を願う気持ちは昔も今も同じ。新しい年の始めにおせちを食べるご家庭は、それぞれの料理の意味をお子さんに話してみるのもいいかと思います。

良いお年をお迎えくださいね。

今だけ

2023-12-13
生まれたての赤ちゃんは歩くこともできず話すこともできません。ミルクを飲みすやすやと眠り大きな声で泣く。それだけで素晴らしい存在ですね。

それが一年経てばトコトコと歩き言葉も話し始めます。赤ちゃんにとっては一年、いや一日一日が目まぐるしく成長していく時間なのですね。

言葉のはなし始めは、子どもならではの言い間違えや、舌足らずがあったりします。
例えば「アンパンマン」を「アンパン」と最初の言葉を話す子「パンマン」と語尾を話す子と、それぞれ個性があり面白いものです。

それがいつの間にかはっきりと正確な言葉になり「あーあの頃はこんな感じだったのに」と成長を嬉しく思いながらも少し寂しかったりがあるかもしれません。
子どもと大人の時間の質はもしかしたら大きな差があるのかもしれません。

だからこそ、今しかない、初めてのハイハイ、初めての伝い歩きなどなどを心に刻んでいただけたらと思います。大きくなってしまえば2度と後戻りはしてくれません。存分に『今だけ』を楽しんでみてください。

やりとりの大切さ

2023-11-22
まだ言葉を話せない小さな子でも、大人が「どうぞ」と何かを渡すとペコッと頭を下げたり、「あーと」と言ったりと可愛らしい仕草を見せてくれます。 「どうぞ」「ありがとう」は人間関係の基本。このやりとりからきっと生きていく上での人との関わり、相手の気持ちを思いやる心が育まれていくのだと思います。

ネット社会の中YouTubeも子どもの遊びの一つとして時には必要なこともあるでしょう。ただ、YouTubeは一方的に流れてくるものなので、その時どう子どもが反応したかは感じてくれません。 忙しいお母さんのお助けアイテムとして「この時間だけね」という使い方ならいいですね。

キャッチボールをしようにも相手がいてその相手が受け取ってくれなければ投げたボールは転がったままです。 しっかりとキャッチボールをするように『言葉のやりとり』『気持ちのやりとり』をお子さんとしてみてくださいね。

経験で得るもの

2023-11-08
この秋ナーサリーの子どもたちは、幼稚園の運動会や秋祭りに参加しました。保護者の皆様のご協力によりどちらも親子で参加してくださり終始笑顔に溢れていました。その時にいつもより子どもたちの笑顔や表情が少し幼く見えるなあーと感じました。朝からなんだかんだでいつもと違う雰囲気を子どもなりに感じとって「運動会頑張ろう」と緊張してお母さん方に甘えてしまっていたのかもしれないですね。

小さい子でも、家の表情と一歩外に出た時の表情が違います。お母さん方もご自分が子どもの頃親に外の自分の顔を見られるのが気恥ずかしいことなかったですか? 例えば、中学の頃の三者懇談で、先生と親の前で自分を出すことが無性に恥ずかしかったり。

それと同じでたとえ2歳の子でもそういう感情があるのだと思います。 おままごとで無心に遊んでいて、その役になりきっているのにふと大人の視線を感じてやめてしまったりする子がいます。“素の自分”を見られるのは恥ずかしいのでしょうね。けれど、子どもはそんな経験を経て少しずつ自分の殻を破って“恥ずかしいけど、頑張ろう!”“恥ずかしがってる方がダメだ”と気づいていきます。

殻を破る時期はそれぞれですが、この秋の経験で自分の殻にひびが入った子もいるのかもしれませんね。
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