アンテナを張る
2025-02-10
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子どもの中には、自分と離れた場所の出来事にもすぐ反応して飛んで行く子がいます。
「えっ!聞こえてたの!?」と驚かされます。
周りをよく見ていることに感心しますが「今そこに行く必要ないよ」「どうして揉め事の中に入っていくの?」なんて保育士はヤキモキしてしまいます。
反対に「鼻が出てるよ。お鼻かもうね」と保育士が声をかけるとどこからか飛んできてティッシュを持ってきてくれたり。要するに自分の周りのことをいいことも、そうでないことも良く見ているんです。俗に言う『アンテナを張る』ことができているのだと思います。
大人は適度にそのアンテナを使い分けていますが子どもは全てのアンテナに引っかかってしまうのだと思います。鈍感になってきた私はこのコラムを担当させていただくことになって「何か題材になることないかな」と思うようになりました。「あっこれ、次のコラムにしよう」とアンテナを張っています。
それって大事なことだなぁと思います。
情報を簡単に取り入れることができる現代ですが、身近なお子さんにアンテナを張って、色々な角度からお子さんを見てみてください。意外な所に引っかかるものがあるかもしれません。

新年明けましておめでとうございます
2025-01-09

年が明けてまた子どもたちの元気な声が戻って来ました。
美味しいものを沢山食べたのか子どもたちが少し大きくなったように感じました。
皆様お正月どう過ごされましたか?
年末、年越しそばを食べ、1日にはみんなでお雑煮おせちをいただく・・・そんなお正月の風景はもう昔のことなのか、いやいやまだまだ古き良き風習が残っているのか。
かつて我が子が小さい時にはおせちを作っていた私ですが、最近では市販のおせちに頼っています。でも「やっぱり栗きんとんと田作りと〇〇は作って欲しい」と言われ何品かだけ手作りをしています。「〇〇を作って欲しい」と言う要望が嬉しかったりする私で、今までのことが子どもの心の中に残っていてくれてるんだ、と自己満足に浸っています。年末年始は旅行、里帰りなどそれぞれのご家庭の姿があると思います。何がいい、悪いではなく子どもたちの心の中に「我が家のお正月」があればいいなと思います。
本年もどうぞよろしくお願い致します。

小さな小さな
2024-12-06

私事で恐縮ですが先日孫が産まれました。
里帰り出産した娘は無事産まれたと知らせを聞いてホッとしたのも束の間、出血がひどく救急車で大きな病院に搬送されることに。赤ちゃんはすこぶる元気で生後2日でチャイルドシートに乗って娘の病院へ行ったり、母子共に退院出来たと思ったらまたまた娘の出血で病院へ行くことになったり。
娘の体力がなかなか戻らず家族一丸となってただいま子育て中です。
赤ちゃんが「ふぎゃ」と言うだけでみんなが注目し笑顔になります。
ミルクを飲む様子ですら注目です。
こんな小さいのに大の大人を何人も一つの動作で動かすことができるなんてなんてすごいんだろう!としみじみ感心してしまいます。
赤ちゃんの持つ力ってすごいですよね。

子どもの気持ち
2024-11-01

うちの子何を考えているんだろう?頭の中見てみたい!と何度も思ったことがあります。
0歳児の子が絵本を持って来たので、読み始めるとスーと絵本から離れていくので「あれ?」と思っていると、絵本に載っている動物の真似をしていました。何度もピアノに合わせて遊んでいるリトミックが身についていたんですね!
謎の行動をする子どもを見て、不思議に思うことが多々ありますがある瞬間に「そういうことだったのか」と感動したり合点がいったりした時はとても晴れ晴れとした気持ちになります。大袈裟かもしれませんが、子どもの行動にはちゃんと意味があるんでしょうね。そして、大人もあーでもない、こーでもないと子どもの気持ちを汲み取ろうとすることが大切なんだと思います。
頭ごなしに「子どもだから」「言ってもわからないだろう」と大人の判断を下さず、子どもに寄り添ってその子のことを考える時間が大切なのではないでしょうか。

どっちがいいんだろう?
2024-10-01

2歳児のお部屋で先日こんなことがありました。
いつもはテーブルを出して子どもたちが自分で椅子を持って好きな場所に座るのですが(ここで子どもたちは選択していますね)少し急いでいたので先に椅子もセッティングしておきました。すると一人の男の子が「ぼくはここに座りたい」と椅子を移動させようとしました。収拾がつかなくなると思って「今日はここに座ってね」とお願いしましたが「嫌だ!」。
とても悩みました。一人が移動して他の子もじゃあと動き出すのも困るし、一度言ったことを「嫌だ」の一言で聞いてしまうのも・・・
もう一度「今日はここに座ってね」と声をかけると「嫌だ!!帰る!」と号泣。他の保育者と「どうしよう?ここで許していいのか、でも子どもの気持ちを大切にした方がいいのか?」どっちも正解でどっちも間違いなような・・・。
結局、私が折れました。するとその子は何事もなかったように笑顔になって話しかけてくれました。他の子も動き出すことなく座っていました。「一度許したら」なんて先のことを心配するのは大人の勝手な思いなんだと反省しました。色々な場面で「どっちがいいのか?」迷いながら過ごしています。その中で子どもにも自分で決める、考える、ということを沢山積み重ねていって欲しいと思います。
色々な選択肢を用意できる、受け止められる余裕を持つことが大人の大切な役割なのかもしれませんね。
