やりとりの大切さ
2023-11-22

まだ言葉を話せない小さな子でも、大人が「どうぞ」と何かを渡すとペコッと頭を下げたり、「あーと」と言ったりと可愛らしい仕草を見せてくれます。 「どうぞ」「ありがとう」は人間関係の基本。このやりとりからきっと生きていく上での人との関わり、相手の気持ちを思いやる心が育まれていくのだと思います。
ネット社会の中YouTubeも子どもの遊びの一つとして時には必要なこともあるでしょう。ただ、YouTubeは一方的に流れてくるものなので、その時どう子どもが反応したかは感じてくれません。 忙しいお母さんのお助けアイテムとして「この時間だけね」という使い方ならいいですね。
キャッチボールをしようにも相手がいてその相手が受け取ってくれなければ投げたボールは転がったままです。
しっかりとキャッチボールをするように『言葉のやりとり』『気持ちのやりとり』をお子さんとしてみてくださいね。

経験で得るもの
2023-11-08

この秋ナーサリーの子どもたちは、幼稚園の運動会や秋祭りに参加しました。保護者の皆様のご協力によりどちらも親子で参加してくださり終始笑顔に溢れていました。その時にいつもより子どもたちの笑顔や表情が少し幼く見えるなあーと感じました。朝からなんだかんだでいつもと違う雰囲気を子どもなりに感じとって「運動会頑張ろう」と緊張してお母さん方に甘えてしまっていたのかもしれないですね。
小さい子でも、家の表情と一歩外に出た時の表情が違います。お母さん方もご自分が子どもの頃親に外の自分の顔を見られるのが気恥ずかしいことなかったですか? 例えば、中学の頃の三者懇談で、先生と親の前で自分を出すことが無性に恥ずかしかったり。
それと同じでたとえ2歳の子でもそういう感情があるのだと思います。
おままごとで無心に遊んでいて、その役になりきっているのにふと大人の視線を感じてやめてしまったりする子がいます。“素の自分”を見られるのは恥ずかしいのでしょうね。けれど、子どもはそんな経験を経て少しずつ自分の殻を破って“恥ずかしいけど、頑張ろう!”“恥ずかしがってる方がダメだ”と気づいていきます。
殻を破る時期はそれぞれですが、この秋の経験で自分の殻にひびが入った子もいるのかもしれませんね。

這えば立て〜
2023-10-25

昔から『這えば立て立てば歩めの親心』ということわざがあります。ご存じでしょうか?
幼い我が子が、はいはいをしだすと、次は立って欲しい。伝い歩きができるようになればさぁ歩けるようになって欲しいと成長を願う気持ちを表しています。
ナーサリーにも今年はまだ歩けない小さなお友だちがいました。 ハイハイがようやくできるようになって、「もう歩けるのに」と私たち保育者も今か今かと待ち侘びていました。つかまり立ち伝い歩きができるようになると保育者と一緒に歩くことを楽しんでいました。2歳のお友だちは突然支えにされて寄りかかられると、少し驚きながらも倒れないようにじっとしたり、ゆっくり一緒に歩いたり。そんな光景を見ると、0歳1歳2歳の子どもたちが一緒に過ごすこの空間が知らず知らずのうちに優しい気持ち、思いやる気持ち、そして大きい子への憧れなどが育つのではないかと思います。
伝い歩きから何日か過ぎてある日、何もない所ですくっと立ち上がることがきるようになりました。そしてついに一歩足が前に!その場にいたみんなで(もちろん大人も子どももです)拍手でお祝いです。それからは早かったです。歩き始めてからはトコトコと保育室を歩き回っています。あんなに『早く歩かないかな〜』と思っていたことがずっと前のことのようです。子どもの頃成長は早いもの。その成長一つ一つをじっくり見守っていきたいものです。

優しい気持ち
2023-10-11

誰しも、我が子が誕生した時に、「〇〇な子に育って欲しい」と願うと思います。
その中でも「優しい子になってくれれば」と思われる方が多いのではないでしょうか?
ナーサリーでは0歳1歳2歳の子どもたちが日々一緒に過ごしています。その中で喧嘩もありますが、年下の子が泣いていると、そっと頭を撫でてあげたり時には急いでティッシュを取りに行って涙を拭いてあげたりする姿を目にすることがあります。そんな姿にほっこりさせてもらっています。こうして、年上の子に優しくしてもらった経験がまた次の子へと、繋がって行くのだと思います。
反対に、誰も教えていないのに、目の前でともだちのおもちゃを取ってニヤリと笑っで面白がるなんて姿も見られます。
大人から見れば「なんて意地悪な!」と顔をしかめるところですが、子どもにしてみれば、ちょっと面白い、人の反応を見ている・・・ぐらいなことなのかもしれません。周りの人が過剰に反応してくれるのは子どもにとって嬉しいものです。意地悪なことがわかるのも成長して来た証だと思います。意地悪をされたら嫌だ、だから自分はしないでおこう。と優しい気持ちが大きく育ってくれたらいいですね。

絵本との出会い
2023-09-27

今も昔も子どもたちは絵本がとても好きです。様々なものが進化している中でも、本屋さんには新しい絵本と一緒に昔ながらの絵本も並んでいます。保護者の皆様も「あーこの本好きだったなぁー」と懐かしむことがあるのではないでしょうか。
ナーサリーの保育室にも今どきの絵本や昔話があります。なぜか『かんなじじおどり』という妖怪が出てくる絵本がみんな好きで「もう一回」とリクエストされることが多いです。何がそんなに子どもの心を掴むのか分からないまま毎回読んでいます。逆に意気込んで選んだ本が全く子どもたちに響かなかったりします。不思議ですね。
改めて絵本を読んでいる光景を思い返すと、自分で選んだ本を持って保育者の膝を目掛けて後ろ向きに下がりちょこんとお尻をおろして座る子どもの姿があります。みんな上手にお尻をちょこん!とします。その時点で絵本タイムが始まっているんでしょうね。
ご家庭でもそんなお子さんの様子があるのではないでしょうか?ふれあいを含めての『絵本タイム』楽しんでみてくださいね。
